
d_610016 Fake 秘めゴトオーダー 清少納言ー 〜あなたの肌に綴る、私だけの枕草子〜
「をかし、をかし〜♪ やっぱ夜はこうじゃなきゃ!」清少納言は、艶やかな衣を揺らしながら笑った。部屋には灯りがほのかに揺れて、月の光と重なり合う。その横顔は、才女としての気品と、少女のような可愛らしさを同時に纏っていた。「……して、マスター。今宵はどんな言葉を詠んでくださるの?」彼女はにこりと微笑み、すっと近づいてくる。紅の薄衣がふわりと滑り落ち、白磁のような素肌が月光に染められていた。「和歌もいいけど……言葉はいらない、かな?」囁く声が甘く絡みつく。すらりとした指が、こちらの胸元に触れ、するりと衣を解いてゆく。「今宵の秘め事は、枕草子にも書けぬほど、いと艶なるべし――」その瞳に、わずかな羞恥と妖しさが滲む。才女の仮面を脱いだ清少納言は、ただ一人の女となり、あなたにすべてを委ねようとしていた。「……ふ、ぁ……んっ……」指先が肌を撫でるたび、彼女の吐息がわずかに乱れる。普段の軽妙洒脱な言葉遊びも、今は震える吐息に変わっていた。「マスターの指先……熱い……っ。あ、ん……そこ……は……」彼女の背中を撫でるたびに、身をよじり、甘い声を漏らす清少納言。和歌では綴れぬ、女の本音が、身体からこぼれていく。「……もっと……綴って? わたしの肌に、今宵の詩を……」艶やかな夜は、静かに、しかし確かに熱を帯びながら続いていった――。