○○キャンプNTR

「平日に？誰が行くんだよ…」ある日、妻のつむぎからキャンプの回覧を渡される。当然、僕は仕事で行けないと言ったが町内と婦人会の目を気にするつむぎは一人でも参加するらしい。大勢の人がいるなら心配ないかと妻を送り出したその夜、妻からメールで参加者が4人しかいないと知らされた。電波も悪く、引き返すことも困難な山奥で二泊三日…追い打ちをかけるように町内の人間から非公式のイベントであることを聞かされて…。

妻のりおと結婚して3年、都会の暮らしに疲れていた僕たちは移住者募集の広告に惹かれ、この田舎に引っ越してきました。会長の小沢さんが開いてくれた歓迎会も和やかな雰囲気で進んでいましたがキャンプの話になると一瞬で皆の態度が変わりました。親睦のため、度々開催されている2泊3日の町内キャンプは全員参加が義務と言われてしまいました。平日で仕事も休めない事を伝えると奥さんだけでもと食い下がられ、りおを1人でキャンプに行かせる事になってしまって…。