快楽天国

一線を越えてはいけないとわかっていても…。妹の恋人だったはずの彼。けれど、彼の視線とささやきが、私の理性をじわじわと溶かしていく──。これは、許されぬ関係に翻弄される女の揺れる心の物語。家で彼と出会ったとき、私は何の感情も抱かなかった。ただ、彼は妹の恋人であり、それ以上でも以下でもなかった。けれど、そんな関係は、思わぬ方向へと流れていく。彼はいつも私を見つめていた。目が合うと少し笑い、近づくと香りが鼻先をくすぐる。最初は偶然だと思っていた。けれど、次第に彼の視線は、まるで何かを訴えるように熱を帯び、私の心の中に少しずつ火を灯していった。彼からのメッセージは、次第に私的な領域へと踏み込んでくる。私の好きなもの、行きたい場所、ひとり暮らしの生活……。それらを知りたがる彼の言葉が、まるで恋人のようにやさしく、そして危うかった。私は拒むべきだった。けれど、彼の求めるような態度に、どこか満たされない自分が反応してしまっていたのかもしれない。ついにはふたりきりの夜、彼がそっと手を重ねてきたとき、私は何も言えなかった。これは、妹の恋人という「越えてはいけない関係」のはずだったふたりが、抗いきれぬ衝動に飲み込まれていく過程を描いた、大人のための写真集。理性と欲望、背徳と快楽──その狭間で揺れる、危うくも美しい一瞬を詰め込んだ一冊です。

からかいの一言が、関係のすべてを変えてしまった──バイト先のイケメン店長に軽い気持ちで仕掛けた‘誘惑’が、まさか本気に受け取られるなんて。冗談のつもりが、大人同士の関係へと発展していく…。官能と緊張が交差する、危うい関係を描いた写真集。バイト先で出会った店長は、整った顔立ちに加えて、どこか余裕のある物腰が魅力的な男性だった。ちょっとした冗談で彼をからかい、ほんの少しセクシーに微笑んでみせただけ。まさか、それが彼の本気のスイッチを押してしまうとは思いもしなかった。ある日、閉店後の静かな店内。二人きりの空間に、少しだけ流れる気まずい沈黙。そして店長は、私の‘遊び心’に応えるように、真剣な眼差しで距離を詰めてきた。その瞬間から、私たちの関係は後戻りできないものになった。おふざけだったはずのやり取りが、触れ合いになり、抱擁へと変わっていく。大人同士の理性と欲望が絡み合い、バイト先という日常の中に、密やかな夜が生まれていった。最初は戸惑いながらも、彼の腕の中で身体を重ねるたびに、私は次第にその世界に溺れていく。この作品集は、軽い冗談から始まった‘ふたりの関係’の記録。恋とは違う、でも確かに心と身体が惹かれ合っていく過程。大人の女性が自らの意思で踏み込んだ関係を、柔らかくも官能的な視点で切り取った1冊です。ページをめくるごとに、ふたりの距離が近づいていく――そんな密やかな背徳感と興奮を、あなた自身の目で確かめてください。